<スポーツバイク言いたい放題>

Lightning

チョロQみたいな寸詰まりにハーレーエンジンを積んでスポーツバイクを成立させようという突拍子も無いバイク。

96年型 S1 Lightning
ビューエルのバイクはどれも寸詰まりでチョロQっぽいけど、その最右翼がこのS1。
写真で見ても十分奇妙だけど、実車はもっと奇妙。

一番ビックリするのはシート。極端に短いし、幅がとても狭くて三角木馬か?っていうくらい。
一応タンデムベルトは付いてるけど、2人乗りしたらケツ半分以上はみ出るのは間違いない。
このタンデム拒否度はレプリカ以上。
ビューエルはこの年からハーレーエンジンそのままではなく、ヘッドに独自のチューニングをする。 90PS 202kg
エンジンの下に、Rサスペンションとトラック用みたいなマフラーを置く。
エンジン横に飛び出した巨大な弁当箱はエアクリーナーボックス。 すごく不恰好で目障り。

メーターはクラシカルなんだけど配置はスポーツ的で好印象。
そのオフセットされたメーターに合わせて、スクリーンも左右非対称の変な形。
ブレーキは巨大なのが1枚+6potキャリパー。

股の下に収まるコンパクトさと、巨大なエンジンで、これが走る姿を後ろから見てると、なんだかすごく楽しそうに見える。
S1W ホワイトライトニング
バルブを大径化して大幅パワーアップ。101ps。
完全な一人乗りになった。

これには街でチョイ乗りしたことがある。 エンジンはイメージよりも全然扱いやすくて普通に乗れた。
アイドリング時には車体が上下に揺れる。
99年型 Lightning X1
この年から全車 名前が前、記号が後ろになった。
インジェクションになったのが一番大きな変更点。 200kg
相変わらず寸詰まりだけど、後ろ周りがしっかりしたせいでシルエットは随分バランスが良くなった。
タンデムシートが広くなって、2人乗りもちゃんとできそう。
アンダーカウルの三角とシートレールの三角がデザイン上のアクセント。かっこいい〜。
シートレールは巨大なアルミ製で、外装的な役割も果たす。このアイデアには感心した。とてもカッコイイと思う。
S1の時は後ろ周りが貧相でいかにもバランスが悪かったが、
X1は歴代のビューエルの中でも一番見た目にバランスがいいと思う。
エキパイのクロスもとても綺麗。

弁当箱はちょっとデザイン処理が入ったが、相変わらずデカくてじゃまくさい。
X1は今でも欲しいなと思う一台。
でも超個性的なS1と、完全新設計になったXBとの狭間で目立たない存在。
ビューエル好きの中でもこれが好きな人は少ないかもしれない。
02年型 FireBolt XB9R
フルカウルの顔部分だけをスパッと切り落としたようなデザインが斬新。
凶暴なパンダみたい。

今まではハーレーエンジンにヘッドチューニングをして積んでいたけど、
今回はシリンダーから上を完全に新作としている。
9Rという名前だけど ほぼ1000ccの 985cc、92ps

ブレーキは超巨大なリムディスクが一枚。
極端に短いホイールベースと175kgの軽量を振り回す面白さがイメージできて 見てるだけでワクワクする。
これが燃料タンクを兼ねたフレームと オイルタンクを兼ねたスイングアーム。
フレームをオイルタンクにするのはオフ車ではよく見るけど、
スイングアームに液体を入れてバネ下を重くしちゃうのは 日本人の常識では絶対に出てこない発想だ。

ビューエルは自由な発想でやりたい事をやってる、今一番個性的なメーカーだと思う。
顔が浮いてて明らかにおかしいんだけど、不思議と許せてしまう。
リヤサスはシート下の一般的な場所に落ち着いた。ひとつ個性的な部分が無くなったのは残念。
03年型 Lightning XB9S
それまでLightningは一番メインになる独立した機種だったのだが、今回はRのネイキッド版、派生モデルとして登場した。
ライトをギョロ目2灯にして、アップハンドルに。

フレームが目立ちすぎて、X1のようなバランスの良さは無くなった。
アンバランスこそがビューエルなのだから それでもいいんだろうけど。
04年型 FireBolt XB12R
1200ccバージョンが出た。 101ps 179kg。
エンジン以外はほとんど同じ。
この年からビューエルは色つきのスクリーンなど、派手目な色使いをするようになってきた。
ケバイだけでセンスが無い。 アメリカ人らしいとも言えるけど。
おなじくネイキッド版も1200cc。 XB12S。
フレームが黒くなって少しまとまり感が出たけど、やっぱりカッコ良くは無い。

05年あたりからはタンクカバーにスケルトンを使うようになった。
メーターバイザーはいいとして、タンクカバーが半透明なのはどうかな。 傷も目立つだろうし。

この後、ビューエルもハーレーのように多少の仕様違いによるバリエーションをどんどん増やしていった。