<スポーツバイク言いたい放題>

RSVミッレ

世界GP125〜250で無敵の強さを示していたapriliaが ビッグツインスポーツの世界に殴り込みをかけ、WSB制覇を狙う。
同じイタリア産Vツインでも ドゥカティとは全く違ったアプローチで、どちらかというと日本車に近い構成を持つ。

99年型 RSV Mille
それまで小排気量車でヨーロッパのトップメーカーだったアプリリアの 初のビックバイク。 128ps、189kg。
RS250はスズキRGV250γのエンジンを使用していたが こちらは自社開発エンジン。
そのエンジンだが、90度ではなく なんと60度Vツイン。
90度ではなく、あえて振動面で不利な60度を選択した理由は前後長の短縮という明確な目標があったため。

ツインエンジンは普通2本出しマフラーを採用するのだが、こちらは2つの排気口を持つ1本出しマフラー。
アルミツインスパーフレームといい、決してスリムではない車体といい、外観は日本の4気筒レプリカのよう。
目と鼻みたいなライト。
フレームやスイングアームは非常に綺麗なのだが、
外装に関しては 美しい曲線でもなく、鋭い直線でもない。 どこを見てもカクカクした不器用な直線が目立つ。
各部品が全体に馴染もうとせず、それぞれが独立して存在している感じがする。
どこを見ても非常に無骨でメカメカしい。 ガンダムっぽい。
01年型 RSV Mille
マイナーチェンジ。 とは言っても 吸気バルブ拡大、エンジン搭載位置変更など、内容は多岐に渡る。
別体のナックルガードが付き、レーサーイメージがアップした。
ライト形状が多少変わってブタの鼻感が減った。
他にも細かい部分の意匠変更があり、随分かっこよくなった。
都会に出てきた泥臭い田舎娘が久しぶりに見たら化粧上手になって綺麗になりましたって感じ。
130ps、187kg。
03年型 Tuono

RSVのネイキッドバージョン。 非常に個性的な外観を持つ。
全体の低いシルエットに対してハンドルだけが異常に高く見えるが、トップブリッジが低いままポジションを楽にした結果。

FZS、Z1000、モンスターS4、などのスーパースポーツネイキッドのジャンルだが、
この車両が特殊なのは エンジンだけでなくフレームから足回りまでそっくりそのままレプリカのものを使用することと、
更に驚くのは アップハンドル化、ネイキッド化にともなって各部分をフィッティングしなおした形跡がないこと。
メーター、ライトはレプリカの位置のままだし、冷却水タンクなどもむき出しのまま。
補器類を外に並べて わざとエンジンを一切見えないようにしていると言ったほうが正しい。
カウルも専用デザインではなく、RSVの顔から下をスパッと切り落としたような感じ。 ビューエルXB9Rなどに似た手法。
04年型 RSV1000R
初めてのフルモデルチェンジ。
ネーミングは今まで特別仕様の称号だった 「R」 が標準仕様の名前になった。
SP仕様は 「RSV1000ファクトリー」 という。 かっこ悪い名前だな。

RSVらしさを残したまま うまく現代的に変身してかっこよくなったと思う。
ただし 全く新しい個性の創造ではなく、他社のデザインを参考にしつつ造りあげられた感がある。
真っ先に目に付くのはやはりVTR1000SP1にそっくりと誰もが思ったであろう、エアインテーク形状。
先代から受け継ぐ、別体式のナックルガードも立体的な顔作りに貢献している。

肉抜きされたトップブリッジや現代的になったメーター周りもいい。
フレームの造形が美しいのはアプリリアに共通の特徴。
先代よりマシになったとはいえ、相変わらずツインにしては大柄なのがちょっと残念。 シートもとても高い。

非常に個性的ま造形のテール周り。
LEDテールランプが市販車に採用されてから2年。
ようやくLEDが持つデザインの自由度を生かした作品が出てきたわけだ。