<スポーツバイク言いたい放題>
YZF−R6
YZ、YZF、YZR、YZE...元々Yから始まる車名はヤマハのレーシングマシンの証で、特別な響きがあった。

  
96年型 YZF600R サンダーキャット
それまでのFZRから変わってYZFになった。 サンダーキャットっていう妙な名前。 なんで猫なの?
YZFっていうレーシングマシンの名前をもらって、フレームもアルミになったけど、
ツーリングバイクっぽい外観でどうもチグハグ。 今みたいに600が尖って行く前の過渡期のモデル。
600がどんどん先鋭化されてしまった今となってはこういうツーリングモデルって逆に貴重な存在かも。
100ps 187kg
99 YZF−R6
R1の1年遅れで登場。
それまでの「600は廉価版」っていう常識は完全に過去のものになった。
120ps 169kgっていうスペックだけ見ても今までとは全然別物。

ちなみに他社の600はこの頃110ps前後。 表示馬力はヤマハがダントツだったんだけど、
その後のモデルチェンジで馬力が落ちてるから、もしかしたら計測方法の違いだけだったのかもしれない。
横から見ると随分やさしいシルエットで、とっつきやすいけど迫力は無い。
R1みたいに尖がりきれてない感じがある。
まだこの頃は600は尖りすぎてはいけないという時代背景だったのかもしれない。
YZF−R1は相当エグイ顔だったけど、600は丸っこくて、無難な顔つき。
どことなくウーパールーパーっぽい。
後姿は小さいテールランプに対してタイヤが太くてなかなか迫力がある。

ラムエアの採用はヤマハは結構遅くて、R1では04年型が初めて。
でもR6では一足先に、この初期型で使っていた。
01 YZF−R6
モデルチェンジで迫力のある顔になった。
正面写真を見比べると精悍さは段違いで、従来モデルが酸素の足りない金魚みたいに見える。
ヤマハはこの6つ並んだライトを「ガトリングビームヘッドライト」と名付けた。
せっかくカッコイイのに、ネーミングがガキっぽいな。
117ps 163kg
03年にインジェクション化されて、更に05年には倒立フォークに。
正面から見るとイカツい迫力があるけど、
この角度で見るとなんとなく線がやさしくておとなしい印象がある。
600ccが随分メジャーになってきた頃だったけど、まだ1000ccの弟分っていう印象から抜け切れない。
06 YZF−R6
このモデルチェンジは衝撃的でした。 ついに吹っ切れたか?というぶっとんだ外観。
今まで600はどうしても1000のお下がり的な印象があったけど、もう完全に立場は逆転。
600がデザイントレンドを引っ張って行く時代が来た。

マフラーはアップにはせず、GSX−Rのようなダウンショート。
でもスズキと違って単なる筒って感じでデザイン的要素は無く、あんまりカッコ良くない。
127ps 162kg
この顔を見たときの衝撃は初代YZF−R1の時のそれに近い。
よくもまぁ、こんな悪い顔を作ったもんだ。
よく「洗練された」っていう表現が使われるヤマハだけど、時々こういう突然変異種のような下品なデザインを生み出す。
上品を知る者だけが生み出せる下品。 素晴らしくカッコいい。

電子制御スロットルっていう市販車初の新しい技術が使われてる。 ワイヤーでは無く電気信号でアクセルを開け閉めする。
スリッパークラッチも装備。
立体的なカウル。 上からもう一枚を重ねてるように見えるけどそうではなく、全体はつながっている。
今までに無かった面白くて新しいトライ。 最近のF1のサイド部分も実は立体的で複雑なエアロパーツがついてる。
これが空力理論の最先端なのかなぁ。
いつの時代もバイクデザインを引っ張ってきたヤマハ。さすがです。
テールの小ささと跳ね上がり具合がインパクト大。
更にフェンダーがかわいそうなくらい追いやられてるのにもビックリ。
顔はあんなに下品なのに、横から見ると素晴らしくシャイプされてて、やっぱり洗練を感じる。
ヤマハすごいなぁ...。