<スポーツバイク言いたい放題>

FZS1000

超軽量のスポーツバイクを楽チンな姿勢で乗りたいという多くの人の望みをかなえたバイク。

FZS1000 FAZER 01年型
R1をベースにしたストリートバイクが出るらしいという噂にはときめいた。
R1ベースなんだから当然バカっ速で超軽量。 だけど通勤やツーリングにも使えちゃう懐の深さ。 最高ジャン!って思った。

実際に登場したFZSは、多くの部分で期待通りの出来であったと同時に、
レプリカのエンジンとデザインイメージを、他ジャンルに引き継ぐ事の難しさを感じさせるバイクだった。
馬力はR1の150psからちょっと落ちて143ps。これはOK。

問題は車重。R1の177kgからプラス30kgの208kg。 ネイキッドとしては軽いんだけど、期待した超軽量じゃない。
鉄フレームっていうだけでこんなに重たくなるもんなの?
軽量って言うのは楽チン姿勢で乗りたい人にとっても大事なことなんだから、頑張ってほしかったなぁ。

鉄フレームだから仕方ないって言うなら、いっそR1のアルミフレームのままネイキッド化してくれれば良かった。
R1のフレームはレプリカとしては異例に綺麗なんだから、露出しても耐えられたはず。
FZSが登場した時から、このエンジンもフレームも決して見た目良くないのだから、黒くしてしまえばいいのにって思ってた。

性能一辺倒のR1エンジンは始めから見せる事を考えられていないのだからネイキッドに似合うはずが無い。
ネイキッドの場合、エンジンは大きくて堂々としている方がカッコイイ。
けど極端にコンパクトに造られたR1エンジンはネイキッド用としては迫力に欠ける。

フレームもそう。ネイキッドだからスチール丸パイプにしなきゃいけないっていう理屈がそもそも分からない。
その丸パイプもハイパワーを受け止めるために結構な太さになってる。 太い丸パイプっていうのはかっこいいもんじゃない。

R1はフレームとエンジンが同時進行で設計されていたのだから、両者が溶け合うような一体感があった。
それぞれが別々に設計されているFZSはやはり苦しい。
顔はR1に似てるんだけど、さすがにR1のようなシャープな顔には遠く及ばない。
ミラーも昆虫の触覚っぽい。 カウルが低いけどハンドルが高いせいで、ミラーも大アップになってしまったのだ。
これはハンドルミラーにするべきだったと思う。

…と、苦言が多いのだが、実はFZSは結構好きなバイクなのだ。

こんなにグラブバーがかっこいいバイクは他に見たことが無い。このへんはさすがヤマハ。
タンクもコンパクトでありながら筋肉質だし、テールカウルもシャープですごくいい。

このバイクのシャープさはネイキッドでこそ映えるんじゃないかと思って真剣に購入&ネイキッド化計画を考えた。
で、こういうシミュレーションをしてみた。 ネイキッド化して、ハンドルはあえてセパハンにする。
ネイキッドを前傾姿勢で乗る。 賛成! (でもセパハンが似合うネイキッドは少ない)
どう? シンプルで速さ感あって、めっちゃカッコイイでしょ。
でも普段はカウルの裏で目立たないフレームネック付近の補強が、パイプではなく不恰好な板。これがあらわになってしまう。
この板のせいで、私はFZS購入計画を断念しました。
ヤマハはイヤーモデルのカラーチェンジでフレームやエンジンの塗色を変えることが多いメーカーだから、
いつか黒エンジン黒フレームのモデルが出るだろうなと思っていた。
そしたら03年にやっぱり出ました。 こっちの方が締まって見えて遥かにいい。
06年型 FZ1 FAZER
モデルチェンジしてFZ−1になりました。 150ps、199kg。
こういうコンセプトのバイクには絶対アルミフレームの方がいい。

でも前半分のボリュームがアップしてしかも高くなったから ボテッとしてシャープさが無くなったのが残念。
TDMっぽい背の高さを感じる。

倒立フォークだし、確実にスポーツ度はアップしてるのに、シルエットがスポーツっぽくない。
どういうジャンルなのか良く分からない感がある。
ネイキッドバージョンも出た。ライトが流行の異型。
背の高いカウルが無くなった分、こちらの方がバランスが取れてるけどテールカウルは更に短くなっててグラブバーも無し。
最近ハヤリの寸詰まりマッスルバイクのイメージを狙ったのか?

それにしてもマフラーでかいなぁ。
06年型 FZ6 FAZER
こちらはYZF−R6エンジンを積む弟分。
FZ1よりも遥かにバランスが整ってて違和感のないスタイル。
センターアップの2本出しマフラー。 これの後姿はかなりカッコいい。