<スポーツバイク言いたい放題>

GSX−R400

GSX−Rの名は400ccから始まった。 正式名は「GSX−R」 排気量表記は無し。
4バルブエンジンをあらわす「GSX」にレーシングの意味の「R」 というシンプルなネーミング。

84年型GSX−R (GK71B)
市販車としては初だったRG250γに続いてのアルミフレーム採用。
152kgと超軽量で大人気を得た。

名前に排気量の表記が無いのも、唯一孤高の存在という感じでよかった。
マフラーはヨシムラからのフィードバック。排気が渦を巻くように爆発順に並んで集合する方式。
レーサーレプリカ全盛時代の初期を語る上で欠かせない代表作。
86年型GSX−R (GK71F)
初のフルモデルチェンジ。
なんと角目1灯。 GSX−Rと名の付くバイクで1灯ヘッドライトだったのは全ての排気量で後にも先にもコレだけ。
のっぺりとしたデザインで、GSX−R400シリーズの中で一番不人気。

フレームは極太のアルミツインスパー。これがヤマハのように、ステアリングに向かって太くなっていくタイプ。
SUZUKIでこういうタイプのフレームを採用したのは86〜87のGSX−Rだけ。
そういう意味ではとっても特殊な存在。
エンジンは3wayクーリングと呼ばれた冷却方式。ヘッドが水冷、シリンダーが空冷、ピストン裏をオイルジェットで油冷。
ホイールは現代的な 前後17インチになった。ただしこの頃はまだバイアスタイヤ。
マフラーのアルミカバーが後ろ半分だけっていうのが中途半端。
カラーリングも軽いイメージで、どこを取ってもGSX−Rというハードなイメージにそぐわない外観。
エンジンの吹け上がりは異常なまでに鋭く、タコメーターの針が追いつかないほどだったらしい。
でも多分わざとタコメーターのレスポンスを遅らせて、鋭い吹け上がりを演出していたのではないかと思う。

ダブルヘッドライトのレーサーレプリカらしい外観から、脱却を試みた意欲作だが、どうやら方向を間違えたようだ。
87年型GSX−R400 (GK71F)
名前に「400」の表記が加わった。
やはり前年のデザインは不評だったようで、1年でダブルヘッドライトに戻った。
ライジアルタイヤ採用、Rタイヤはまた18インチに戻った。
この頃のGSX−Rシリーズは全てイエローのライトバルブが標準装備だった。
すごくかっこよかった。でもそのあとイエローバルブはすっかり すたれたな。
88年型GSX−R400 (GK73A)
フルモデルチェンジ。
この年のGSX−Rは750も400もレプリカらしからぬマフラー2本出し。
これはあえて狙ったわけではなく、
厳しくなる騒音規制値をクリアーしつつ低速トルクを稼ぐための容量確保のためで、仕方なかったらしい。
個人的には上に跳ね上がった2本マフラーは後姿に迫力があって好き。
全体としてはなんとなく丸っこくて速さ感を感じさせないデザインだが、中身は素晴らしく進化していたらしい。

ちなみに写真は89年型。
スイングアームに補強。、Rタイヤを18インチから17インチへ。前後タイヤともワイド化。など足回りが中心。
変更点が少ないマイナーチェンジなのに何故か名前が 「GSX−R400R」 と 「R」 が1個増えた。なんで?
88年デビューのGSX−F。
GSX−Rのエンジンを鉄フレームに搭載し、フルカバーのカウルで覆う。
ダルマみたいな外観が災いして売れず。 後にGSX−400Fと改名。
90年型GSX−R400R (GK76A)
フルモデルチェンジ。
驚いたのはフレーム。なんとダブルクレードル。
この時点でアルミのダブルクレードルを採用するのはSUZUKIだけ。
ダブルクレードルはニーグリップ部がスリムになるメリットがあるが、高剛性化と低重心化においては不利。
時代はどんどんアルミツインスパーに向かっていると言うのに、時代に逆行している。
ここにSUZUKIのGSX−Rというブランドのアイデンティティを守りたいという意地を見るかのようだ。
この90年以降のGSX−R400はスズキデザインの傑作だと思う。

SUZUKIといえば白青だけど、これに関して言えばシルバーが良く似合うと思う。
同じ時代のライバル他車よりもストイックで硬派なイメージがある。
レンズの中に収められた2灯ヘッドライトが、耐久レーサーっぽくてすごくいい。
テールランプは同年式のGSX−R750やRGV−γに共通する角型2灯。
これが暗闇で光るとツリ目っぽく光るんだ。意図してそういう風にしたのかは分からないが、イカツイ感じでいい。
デザイン的にはどこにも文句のつけようが無いくらい完成されていると思う。

数度のカラーリングチェンジののち終了。