<スポーツバイク言いたい放題>

Bandit250、400

89年はまだ ネイキッドというジャンルはまだ確立されていなくて、
カワサキゼファーはレトロスタイル、ホンダCB−1はレプリカの雰囲気を残し、スズキバンディットはイタリアンっぽいおしゃれ系、と 各社それぞれに個性が際立っていた。

89年型 Bandit250(GJ74A)  Bandit400(GK74A)
89年のゼファー、CB−1に続いて、スズキのネイキッドは、カジュアルを強く意識した異色モデル。
このジャンルは地味な色が多いけど、 これはフレーム、スイングアームまでボディカラーと同色に塗られていてカラフル。
ここらあたりが徹底的にレトロにふったゼファー、レプリカの文法を捨て切れなかったCB−1とは大きく異なる部分。
日本車には無いイタ車のようなおしゃれ感を意識しているように見える。 そしてそれは成功していると思う。
フレームだけでなく、外装も凝っていて、エンジンさえも色とデザインにこだわってる。
細かい部分まで手抜きの無いデザインは、スズキの傑作の一つだと思う。
カタログコピーは、「人生のほんの一部をバイクに捧げている」
このバイクと当時のバイク事情をよく表している。
レプリカブームが終わって、「バイク命」の人は減り、沢山ある趣味の単なる一つとしてバイクに乗る人が増えてきた。

バンディットは新しい層を開拓する意欲作だったけど、世の流れはゼファーを支持した。
ロケットカウルを装着した限定車。
後付のカウルとは思えないくらい、よく似合っている。
普通ロケットカウルといえば 単気筒が似合うんだけど、これはこれでカスタムチックでいい。
95年型 Bandit250(GJ77A)  Bandit400(GK77A)
初期型もおしゃれで個性的だったけど、良さをそのままに 更に引き締まって、シャープでカッコよくなった。
スズキは時々 ハッとするような美しいバイクを出す。 これが正にソレ。
中型ネイキッドの中でもかなり好きな一台。

それまで400にだけあったVCエンジン搭載車が250にも登場。
VCエンジンは回転数によってカムを高速用と低速用と切り替えるもの。
こちらは400。
大きく見せるのが流行る中、バンディットはコンパクトなところも好感が持てる。 スリムで足つきもとってもいい。

ネイキッドを選ぶ人達は何故か個性的なものを嫌う保守的な人が多いから、
残念ながらゼファーとかCBを上回ることはできなかった。 こういうバイクがもっと売れるべきだと思うんだけどなぁ。