スポーツバイク言いたい放題

GPX250R

FZ250フェーザーが火をつけた4気筒ブームの中、Kawasakiは 「250には2気筒がベスト」との姿勢を貫き、高回転4バルブツインを開発。

83年型 GPZ250BeltDrive (EX250C)
世間がVTだRZだと騒いでる中、カワサキの250はZ250FTをベースにした地味〜なバイク。
スポーツバイクとしては珍しいベルト駆動を採用していたこと以外、目立つ装備は無い。

当時高校一年生だった自分が好きだった一台。
自分が何故パッとしないこの車両を気に入ったのか、理由は良く分からない。
当時10km以上の道のりを自転車通学していた自分は、それから更に数キロ遠回りしてバイク屋に行き、
そこで見て気に入ってしまったのだ。(この時点で既にデビュー数年後で古く、誰も注目しないバイクだった)
値段が安くて、のんびり乗れそうな優しい雰囲気があったからだと思うけど、高校生らしくないなぁ。
86年型 GPZ250R (EX250E)
高校2年生。当時大人気だったGPZ400Rの弟分がデビューするという噂が流れた。
「エンジンは2気筒になるが、GPZ400Rとそっくりな重厚感のあるデザイン」という噂にすごくときめいた。
10月。正式デビューの写真を雑誌で見て、おそらく自分だけじゃない、多くの人達がビックリした。
なんだコレは...と。

ライト周りだけは確かにGPZ400Rに似てるけど、それ以外は似ても似つかない。
400Rの重厚な雰囲気とは正反対の軽〜いデザイン。 なにより魚類のようなあのテール周りは何だ?
当時はまだ段付きシートが無くて、人間が荷物扱いされてるようなシートにビックリ。
しかも後ろから追突されたかのように上に反ってる。 取って付けたようなナンバープレートステーなどなど...。
いや〜ビックリした。
前衛的なデザインに対して、内容は当時のカワサキらしい真面目な造り。
シンプルな丸パイプ鉄フレーム、ニューメカの無い地道な作りこみのエンジン。
250に4気筒の波が押し寄せてる時期に、当時カワサキは 「250には2気筒が最適」と、
4気筒を頑なに拒否し続けていたのは有名な話。

でも内容がカワサキらしい質実剛健でも、
あまりにカワサキらしくない奇妙なデザインは、生まれながらにして不人気が約束されたようなものだった。
開発当時のスケッチ。この絵は結構カッコイイ。
デザイナーの頭の中では近未来的で奇抜でカッコイイ、新たなジャンルを切り開くバイクだったのだろうが...

4気筒並にブン回るエンジンは43ps。
車体色は4色。 黒や赤なんかは結構かっこよくも見えるんだけど...

ニーグリップ部までシートが回りこんでいるのも新しいトライ。跨った感じが心地よさそう。
4色のシートが別売りで用意されていて、カラーコーディネートが楽しめるっていうのも面白い企画。
シングルシートカウルもあった。

「2気筒で4気筒を凌駕する」 カワサキの意欲作だったのだが、やはり不人気。
今見ると、こういう変なバイクは逆にかわいらしくて 欲しいなぁと思ってしまう...。
88年型 GPX250R (EX250E)
GPZからGPXと名前を変えて、イメージもガラッと変えて登場。
エンジンはついに2気筒初の45ps。 その後も4st2気筒で45psのバイクは登場しなかったから唯一。
奇抜さはなくなったけど、カワサキらしい重厚なイメージ。 そう、みんなこういう感じを待っていたのだ。

カタログには「劇的風貌」と書いてある。
GPZ250Rのデザインが失敗だった事を自ら認めてるようなキャッチコピーだな。
カワサキらしい重厚なデザインで良く売れた。
グラブバー、荷掛けフック、センタースタンドなどなど、親切設計も当時のカワサキらしさ。

当時車体の目立つ所に排気量表示するのが普通だったが、これはテールランプ上に控えめに「250R」と書いてあるだけ。
これも結構斬新だった。 大柄なデザインで、「これ400?」って聞かれるのもオーナーの密かな喜びになった。
翌年、GPX−250RUと名前を変えてマイナーチェンジ。
ブレーキがダブルディスクになって、マフラーが黒塗装になり、Ninjaステッカーがついた。
ついに車体から排気量を示す数字が無くなった。

これは自分にとっての初めての愛車だから思い入れが深いのです。
90年型 ZZR250 (EX250H)
GPXのエンジンを40psに落としてアルミフレームに搭載。
80年代のカワサキは250も400も1000も、短期間で名前がコロコロ変わってたけど
90年に入ってZZRで統一。 ロングセラーになった。