<スポーツバイク言いたい放題>

その手があったか外装編

外装パーツって個性を一番主張できるポイントだから、奇抜なものは沢山出てくるんだけど
その中でもやられた〜って思った印象に深いものを選んでみました。

Buell LightningX−1
おぉ、綺麗なテールカウル...いやこれはテールカウルではない。 シートレールだ。
幅広のアルミで作り、綺麗にバフがけすることによって、外装パーツ的な役割も持たせている。
その手があったか、うまいねぇ。

この他にBuellはフレームを燃料タンクにしてしまったり、スイングアームをオイルタンクにしてしまったり、
「その手があったか度」がとても高いメーカーだ。
YZF−R1 ’02
01年の暮れにこの車両のスクープ写真を見たときに「なんじゃ〜コレは」と思った。
カウルが切れてる...こんなんってアリなんだぁ...
軽量化ももちろんあるんだろうけど、空力的には多分メリットは無いと思う。
デビュー当時からサーキットよりも一般道をメインに据えていたR1らしいデザイン。
車体を覆うのではなく、カウルが車体に絡み付いているような感じ。

ついでに言うとタンクの音叉マークも新しい。
タンクには通常メーカー名が載るが、マークのみというのはとても珍しい。 これがまたいい雰囲気。
ピアノメーカーのイメージが口にされる事が多いヤマハ。 ピアノで培ってきたこのマークの伝統的なイメージを利用して
逆にクラシカルな高級感を演出しようという何ともニクイ戦略。 したたかささえ感じる。
GSX−R1000 ’05
この青と白は 従来のような塗り分けではなく、 2枚のカウルを立体的に重ねている。 これは新しい。
こういう複雑な事をするとコストは上がるし、多少なりとも重量増しになるはず。
個性を出すために新しいトライをし、なおも最軽量の座を死守する。 エライ。

ちなみに翌年の750と600では、この手法を取り入れつつ、更に複雑でおしゃれな形状になった。
YZF−R6 ’06
これはあくまで想像なんだけど、いつの時代も新しいデザインを生み出してきた誇り高きヤマハは、
GSX−R1000の、カウルを2枚立体的に重ねる手法を見て「やられた〜!」って思ったんじゃないか?

06年のヤマハはYZF−R6でこんなスゴイことをやってくれた。
ミルフィーユを思わせるこの立体感を見よ! 全く別のパネルが無骨に重なってるように見えるけど、
実は近くで見ると「一体成型か?」と思わせるほど綺麗につながってる。 すごいなぁ。
1gでも軽くしたいこのクラスで、重量的不利を承知の上、ヤマハとスズキはデザイン合戦の火花を散らしている。

後から気付いたんだけど、近年のF−1マシンのサイド部分もこんなパネルを重ねたような形状をしてる。
こういう一見空気抵抗の大きそうな出っ張ったデザインも、最新の空力学では最先端なんだなぁ。
GSX−R750 ’96
最初にこのテールカウルを見たときはビックリしたなぁ。
何?このラクダのコブか女王アリのお尻のような出っ張りは。
上に跳ね上がるテールが主流の中、下に下がってるのも珍しかった。

妙に浮いてて違和感が大きかったけど、見慣れるうちにかっこよくなってきた。
その後この大きなラクダのコブはスズキのトレンドになった。