交通行政はドロドロ血液がお好き (2025/04/30)

車やバイクで通勤している人なら
毎日必ず引っかかる信号が決まっている事に気付いているはず。
こちらが片側2~3車線の幹線道路、交差するのは片側1車線の交通量の少ない道路なのに、だ。

交通量が多い幹線道路よりも、交通量の少ない脇道の方が、青信号が長かったり、
交通量に全く見合わない設定で、幹線道路を無駄に堰き止める。そんな交差点は沢山沢山ある。

日本の道路はとにかく「交通の円滑な流れ」に関心が無い…というより、
幹線道路の流れを頻繁に止める事に熱心なように見える。

頻繁なゴー&ストップで燃費が悪くなるのは誰でも知ってる。
燃費が良くなることに悪い事は一つもない。
消費される化石燃料を減らし、二酸化炭素の排出を減らし、家計の出費を減らし、
莫大な税金を投入したガソリン高騰対策の補助金も、少しは減らす事ができたはず。
物流の過労働問題や人手不足問題だって、多少なりとも改善方向に動くはず。

タイヤカス・ブレーキダストが減り、交換時期を長くとることができ、
車体全体の寿命も長くなる。それは環境問題に直結する。
おまけに冬期は交差点付近のツルツル路面だって減る。

二酸化炭素の排出削減のために、国はメーカーに対して無理難題のような排ガス規制を突き付けるが、
それは膨大なコストを要するだけでなく、開発にだって大量の二酸化炭素が排出されるんだぞ。

信号の見直をして適切な設定に変更する方が、よっぽどコストも少なく即効性もある。
しかし役所はそれを一切やらない。
脱炭素なんて口だけ。企業に押し付けるだけで、自分達はやる気なんてない。

幹線道路を頻繁に止める事の合理的な理由は説明されていない。
幹線道路がスムーズに流れたら、事故は増えるのか?
むしろ心に余裕をもって運転する人が増えるのではないか?
帰宅時間が毎日 数分・数十分早くなれば、その分国民の生活はちょっとだけ豊かになるではないか。

インフラは経済の血液だ。
国や自治体は何故かサラサラ血液よりもドロドロ血液が好きなようだ。